2010年10月26日

踊る空間

先週末、静岡舞台芸術公園内の野外劇場「有度」で公演されたフランス人演出家による
舞台に出演してきました。
そもそもの出演応募のきっかけは舞台美術への好奇心からです。


舞台美術と聞くと、大がかりな舞台セットを思い浮かべますが、
今回の舞台はとてもシンプル。
黒塗りの床の上に時折、いくつかの椅子が並ぶだけ。
出演者は、別の人を演じるのではなく、自分自身の日常の動作をパントマイムとダンスを
合せたような動きで自由に表現します。



出演者が空間を想像しながら動いてつくる世界…
実際に舞台装置のようなモノがなく目には見えないけれど、
こういう形も舞台美術になるんだなぁと感じました。

また、日常生活の「動きを考えてみること」が、「空間を考えること」につながり、
舞台上で空間をデザインしているような不思議な感覚を味わいました。

空気を感じる、空間を感じるという点では、建築も舞台デザインも似ています。
改めて、五感で感じることの大切さを知った二日間でした。

                                           komaki  


Posted by 合同会社 デザイン・アープ at 20:47Comments(1)雑記